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持て余した手を自分ごとポケットに隠した
バスが来るまでの間のおまけみたいな時間
街が立てる生活の音に一人にされた
ガムと二人になろう
君の苦手だった味
だめだよ、と いいよ、とを 往復する信号機
止まったり動いたり同じようにしていても
他人同士 元気でいるかな
この瞬間にどんな顔をしていただろう
一体どんな言葉をいくつ見つけただろう
ああ 君がここにいたら
君がここにいたら
話がしたいよ
♪
ボイジャーは太陽系外に飛び出した今も
秒速10何キロだっけ
ずっと旅を続けている
それの何がどうだというのか
わからないけど急に
自分の呼吸の音に
耳澄まして確かめた
体と心のどっちにここまで
連れて来られたんだろう
どっちもくたびれているけど
平気さ お薬貰ったし
飲まないし
どうやったって戻れないのは一緒だよ
じゃあこういう事を思っているのも一緒がいい
肌を撫でた今の風が底の抜けた空が
あの日と似ているのに
抗いようもなく忘れながら生きているよ
ねぇ一体どんな言葉に僕ら出会ってたんだろう
鼻で愛想笑い綺麗事 夏の終わる匂い
まだ覚えているよ
話がしたいよ
♪
今までのなんだかんだとか これからがどうとか
心からどうでもいいんだ そんな事は
いや どうでもってそりゃ言い過ぎかも
いや 言い過ぎだけど
そう言ってやりたいんだ
大丈夫 分かっている
ガムを紙にぺってして
バスが止まりドアが開く